BASEは海外発送できるけど、送料の設定が海外在住者に優しくない問題

 

BASEを利用すれば、海外在住者でも日本の住所があれば、無料でネットショップが開業できます。

 

が、あくまでも日本国内在住者向けのサービスなので、海外在住者が利用するにはデメリットもあったりするわけです。
BASEで海外から商品を発送するときに一番困るのが、送料の設定です。

 

以前、BASEは重量による送料計算機能がなかったのですが、最近では海外向けショップ運営にも力を入れているらしく、送料を詳細設定できるようになったんですね。

 

 

 

BASEなら、海外にいても無料で自分だけのショップが開業できる！

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BASEで海外から発送するにはBASE Appsを使おう

BASEはこれまで、国内の送料詳細の設定のみが可能だったのですが、拡張機能「BASE Apps」の「送料詳細設定App」をインストールすることで、送料を詳細設定できるようになりました。

 

送料詳細設定Appを使えば、配送先の地域ごとや商品ごとに異なる送料を設定することが可能です。

 

以前は、重量による送料計算機能がなかったので、商品に送料を上乗せして販売するなどの方法でしか対応できませんでしたが、重量に合わせて自由に送料を設定できるようになったわけです。

 

 

はい。でも、ここで落とし穴。
この機能は、やはり日本国内からの海外配送向けでして・・・
海外からの発送には対応が不十分なんですね。

 

 

【BASEを使った海外からの発送編】送料詳細設定Appでできること

 

これまで、BASEは重量による送料計算機能がなかったので、例えば500gの商品でも1㎏の商品でも海外からの発送の場合、一律の送料しか使えなかったんです。

 

国際便だと、重量やサイズが送料の大きなネックになりますよね？
しかも、はっきり言って高い。

 

BASEでは国内の地域で送料は設定できていたのですが、国際郵便だと地域は関係ない。
海外から日本向けに荷物を送る場合、日本国内は一律料金で、重量とサイズによって送料が変わってきます。
なので、国内の地域ごとに送料を設定できるシステムは、海外在住者にとっては全く役に立ちません。

 

 

今回BASEの新しいシステム、送料詳細設定Appを使うと、細かな送料設定ができるようになったわけですが、仕様が新しくなったのは、日本から海外へ向けての発送で、日本国外の地域別に送料を設定できるようになったんです。

 

でも、海外からの発送に関して利用できることも増えました。
送料詳細設定Appを使うと、配送方法が20パターンまで設定できるんです。

 

なので、重量が500gの商品で1パターン。750gの商品で1パターン。と言う具合に、重量に合わせた送料設定が、かろうじて可能になっています。

 

 

 

海外からの発送の重量パターン例

では、具体的にどうすれば重量別の設定が可能になるか、やってみますね。

 

商品A：500g、商品B：750ｇの2つの商品があったとします。
商品A：500gの送料を1000円、商品B：750ｇの送料を1500円に設定してみます。

 

 

送料詳細設定Appを使って、「配送方法の追加」をしていきます。
「配送方法の選択」では、「その他の国内配送方法」を選択し、「配送方法の名称」はわかりやすい名称を記入してください。

 

 

次に、「配送方法の編集」で、「送料の設定」を「全国一律」にして、500gの日本向け国際便の料金を記入します。

 

 

「商品を選択する」で、500gの商品を選択すれば、重量での送料指定ができるというわけです。

 

 

送料詳細設定Appのデメリット

20パターンもあれば、海外からの発送でもある程度の送料設定が可能ですよね？
でも、デメリットは、複数の商品を購入してもらったときの設定が、うまくできないことなんです。

 

 

複数の商品を購入してもらった場合、選択できる送料の計算方法は

1. 配送方法をまとめる
2. 全ての送料を合算する

の2つです。

 

発送方法をまとめる場合は、

配送方法をまとめる場合の詳しい仕様はどのようになりますか？

複数の商品が購入されても共通で設定されている送料でまとめて発送することができます。送料が合算されることなく１つ分の送料になります。もし異なる送料を設定している商品の場合は、高い方の送料が自動で適用されます。

BASE配送方法の設定より引用

 

というわけで、高い方の送料が設定されます。
なので、重量で設定していると、重たい方の送料が適用されるんですね。
商品A：500gの送料を1,000円、商品B：750ｇの送料を1,500円に設定したので、商品Aと商品Bを購入してもらった場合、重量は1,250ｇになりますが、1,500円の送料が選択されるわけです。

 

 

送料を合算してしまうと、重量によって変わってくる送料だと、送料が高額になってしまいます。
1,250ｇで2,500円の送料になるわけですね。
商品Aを２つ購入してもらった場合も同様、1,000ｇで2,000円の送料になります。

 

国際郵便の場合、2㎏以内は○○ドル、3㎏以内は〇〇ドルというような設定が多いと思うのですが、合算した場合は送料に誤差が生じますよね。

 

そこをクリアできれば、BASEで海外から発送するのも、送料面では随分と楽になっていますよ。

 

 

 

海外在住者がBASEでネットショップ開業するには？

BASEはあくまでも日本向けのサービスです。
でも、条件さえ満たせば、海外在住者でも無料でネットショップを開業することが可能です。

海外在住のため海外住所で利用申請できますか？

BASEは日本国内にお住まいの方向けにサービスを提供しており、ショップを開設いただく場合は国内にご住所をお持ちの方に管理責任をお願いしています。

 

※海外在住の方の情報での登録・運営は行えません。

 

日本国内にお住まいの共同運営者さまがいらっしゃる場合、その方が責任を持ってショップの管理・運営を行うとのことであれば、共同運営者さまを売り主としてショップを運営していただくことは可能です。

 

なお、振込申請の振込先口座は、日本国内の銀行口座に限定いたします。

「BASE　ショップ向けヘルプ」より引用

 

BASEで海外在住者がショップ開業するのに必要なものは、

この４つ。

 

事業者情報はショップページに公開されます。
特定商取引法および利用規約では、ショップ運営者自身の氏名等の記載や公開が必須なんですね。

 

ですので、住所や電話番号などを非公開にすることはできません。
海外の住所でショップ開業ができませんので、日本の住所が必ず必要になります。

 

日本の電話番号をゲットする方法はこちらで。

 

 

海外在住者がBASEで得た売上の税金について

BASEは、日本の住所でのショップ運営が必須でしたよね？
海外在住者が運営していたとしても、店舗所在地が日本国内になります。

 

その場合、どこに税金を納めればいいのかと言うと？

 

 

 

基本的に、税金を支払う義務が出るのは滞在国なのですが、店舗が日本にある（恒久的施設）ので、日本での課税対象になります。

 

詳しくは、こちらです。

 

ただし、在住国によっては、国外で得たお給料にも納税義務がある場合があるので、しっかりと確認してください。

 

BASEの海外向けショップ運営アプリ

BASEは海外向けの商品販売を強化しているんですが、Paypal支払いも可能になり、34か国の外貨表示、英語にも対応できるようになりました。
海外在住者が自国向けに商品を販売するのにも、ちょっとばかり使い勝手が良くなっています。

 

英語・外貨対応アプリ

 

このアプリを使えば、

が、可能です。

 

設定は、英語・外貨対応Appをインストールして表示したい言語、通貨を選択するだけです。

 

とは言え、重量別の送料設定は同じなので、20パターンをうまく駆使して使っていくしかないですね。

 

送料問題を解決できれば、無料でネットショップを開業できる素晴らしいツールですので、海外在住者の利点を活かしたショップ経営でガンガン稼いでくださいね。

 

 

BASEの詳しいスペックはこちらでご紹介しています。

 

もう一つ、ショップ開業でおすすめなのがSTORES。
STORESとBASEを海外在住者向けに比較してみました。

 

海外在住者向けのショップ運営のヒント、アイディアもご紹介していますので、サイト内をくまなく検索してみてくださいね。